ヴァイオリン・ソナタ

1789年7月12日。
あの夜、奏でられたモーツァルトの曲は どの曲だったのでしょう?
手がかりになるのは、「おまえにモーツァルトは ちょっと役不足だ。おまえの手にはもっとダイナミックな曲がふさわしい』という言葉。
曲名を明らかにせず、読者に想像の余地を与えたことで、謎めき、よりいっそう魅力的なシーンに。

NHK-FM『きらクラ!』(放送終了)の中での選曲が、私にとってベストチョイスになっています♪
とても愛のあるリクエストでした。

放送内容の一部をご紹介します。

【 NHKーFM 「きらクラ!」 2019年7月14日放送より引用 】
”いつもポケットに食パン”さんからのリクエストから 
『さて、7月14日と言えばフランスではフランス革命の発端となる事件が起きた日であり、
今日では いわゆる「パリ祭」の日ですね。
私は40代のおじさんですが、某フランス革命系 名作漫画のヒロインに30年ほど憧れております。

そこで番組にリクエスト。
このヒロインは革命勃発の直前に恋人と結ばれるのですが、
自室で恋人を待つ間、バイオリンで、なにかモーツァルトの曲を 一人で演奏しているのです。
その曲がなんだったかを、私は妄想するのですが、知識が乏しく これという曲が思いつきません。

ということで、明日の運命がどうなるかもわからない恋人たちが結ばれる時に相応しい、
モーツァルトの曲を一曲選んでいただけませんか?

ポイントは、
●フランス革命期はモーツァルトが現役バリバリの大ヒットメーカーだったこと。
●バイオリンで演奏可能なら、原曲がバイオリン曲でなくてもかまわないこと。
●ヒロインの恋人が、「もっとダイナミックな曲がおまえにふさわしい」と論評しているところから、かなり繊細な曲を演奏していたと思われること。』


(F) 面白いですねー!!
(M) んー!!ホントですねー!
(F) で、そこのマンガの中では、じゃ、曲名は、、書いてない ということですねー。
(M) それ、もちろん音も伝わってきませんものねー、マンガだと。

(F) さぁ、ということで、こちらの曲を こだまっち(ディレクター)は選びました。

 
モーツァルト作曲、ヴァイオリン・ソナタ第21番。
K(ケッヘル)304から第二楽章。

ヴァイオリン/ヘンリクシェリング。
ピアノ/イングリット・ヘブラーの演奏でお聴きください

ヴァイオリンソナタ第21番 ホ短調 K.304 第2楽章 テンポ・ディ・メヌエット

(F)はい。真理さんどうですか?
(M)この曲ね、素敵なんですよねーとても繊細でよかったと思います。
(F)ねー!いやもう、音のソムリエじゃないですか?こだまっち は!! AIには、これは導き出せないですよ。
(M)うん!
(F)いやー、これはもう、素晴らしいですよー。
(M)いい選曲ですよね!
(F)こだまっち も素晴らしいし、もちろんこの演奏は言うまでもないですが、この問いを投げかけた人も素晴らしいですね。
(M)そうですねー!このお便りくださった、"いつもポケットに食パンさん〜"
(F)ね、楽しい時間でした。 ありがとうございました。
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NHK-FM 『きらクラ!』2019年7月14日放送回より引用
パーソナリティー ふかわりょう氏(F)、遠藤真理氏(M)
ディレクター 兒玉 洋太氏